【レポート】ELLA K 新製品発表会、調香師ソニア・コンスタン来日
ジボダン社のマスターパフューマー、ソニア・コンスタン(Sonia Constant)が2017年にパリで立ち上げた、フランスのメゾンフレグランスブランド・ELLA K(エラ ケイ)の新商品発表会が開催された。発表会には、調香師のソニア自身が来日。ELLA Kのクリエイションや、新しい香りのインスピレーションなどを語った。
ナルシソ ロドリゲス(Narciso Rodriguez)ほか名だたるプレスティージブランドで数々の世界的ヒットとなった香りを手がけた、ソニア・コンスタンによって生まれた「ELLA K」のテーマは「旅」。ブランド名は女性冒険写真家のエラ・マイヤールのELLAと、ソニアの母方の祖父の名前の頭文字を合わせている。
「ELLA K」は、ソニアがこれまで旅してきた世界の地から、インスピレーションを得ている。人生の旅を表現し、世界を探求する、想像上の女性の姿でもある。
ロゴのトンボは、チャンスを掴む可能性の手助けをするメッセンジャーを表す。キャップには24金が使われ、贅沢な存在感を醸し出す。ボトルはカメラのような役割を果たし、ソニア愛用のライカのカメラからインスピレーションを得た形状。「ELLA K」が捉えた香りに包まれて、旅の記憶が蘇る。
ベトナムで着想を得た「ハロン湾の雨」、京都を表現した「サガノの詩」、ブラジルの砂丘のソルティーさを封じ込めた「ムスク K」など、これまで多種多様な12種類の香りを生み出してきた。新作は「オーキッド K」。ソニアが恋人と旅をしたイタリア・コモ湖でのロマンスが閉じ込められている。
「ELLA K」には、稀少価値の高い最高品質の天然原料を使用している。エコフレンドリーで植物を傷つけずに香りを捕え、ラボで高感度分析がされて分子構造が分かるという「セントトレック(SCENT TREK)」というガラス製の画期的装置を活用。今回も、コモ湖での滞在先で見つけた庭の花など、さまざまな自然の創造力が彼女のインスピレーション源になっている。
ソニアが捉えて誘う親密な旅を通して、香りの一吹きに、人生の新たな世界の発見をしてみては?
コモ湖での夢のロマンス
モンテ ローザの斜面にブラックバニラオーキッドとオリアンダー、マグノリアを組み合わせた情熱の讃歌が誕生した。まるで五感が喜ぶほどのこの香りは、マシュマロ、サフラン、プチグレンのグルマンなタッチで始まり、古代の教会を想わせるインセンスのウッディノートで私たちをコモ湖畔のセコイアの木々へと誘う。
ソニアのインスピレーション
オーキッド K は、イタリアのモンテ ローザで出会ったブラックバニラオーキッドを中心に香りを作りたいと思った。コモ湖を囲む花々、モクレン、ジャスミン、オリアンダーやワイルドローズを連想させ、伝統的で豪華なノートを加えた。ロマンチックなディナーでいただいた、バニラカノーリと雲のように添えられたマシュマロは私のインスピレーションを掻き立て、さらに、湖畔沿いに並ぶ樹齢数世紀のセコイアの木の荘厳な香りと、近くの教会の重い扉から漏れ出るインセンスのかすかな香りをフレグランスに封じ込めた。
<香り>
プチグレン | ORPUR™
オリアンダー |セントトレック
マシュマロ |セントトレック
ブラックバニラオーキッド | セントトレック
マグノリア |ORPUR™
ワイルドローズ |セントトレック
セコイア | セントトレック
バニラ |天然米抽出
サスティナブルアンブロフィックス
<Information>
ELLA K
ORCHID K
オーキッド K
オードパルファン 100mL
2024年8月21日 全国発売
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text by STARRing MAGAZINE 編集部