新国立劇場2024/2025シーズン オペラ 開幕公演「夢遊病の女」公開ゲネプロ

 

舞台稽古写真
撮影:堀田力丸 提供:新国立劇場

クラウディア・ムスキオ

アントニーノ・シラグーザ

新国立劇場2024/2025シーズン開幕公演「夢遊病の女」のゲネプロ公開が行われました。

主役のアミーナを歌うのは、イタリア出身のソプラノ、クラウディア・ムスキオ。シュトゥットガルト州立劇場専属歌手のムスキオは、今年7月にアミーナ役のロールデビューで喝采を浴びたばかりの期待の新星。早くも新国立劇場でこの役の歌声が聴けるのは、貴重な機会です。

母国語である歌詞の語感を十分に伝えながら、コロラトゥーラの声のテクニックで細かい音符を圧倒的な速さで転がして抑えきれない喜びを歌い、嘆く場面では迫力ある大合唱をさらに凌駕して切り裂くように悲痛な超高音を聴かせ、評判以上の確かな実力を聴衆に印象付けました。舞台稽古以上に気持ちが乗る本番では、アミーナ役を生きる毎公演のフレッシュな姿が見られ、その類い稀な歌声が聴けることでしょう。ヒロインに相応しい華やかな存在感とともに、俳優のように繊細な演技や身体表現の動きでも、ドラマの奥行きを感じさせてくれます。

アミーナの婚約者エルヴィーノを歌うのは、世界最高峰のベルカント・テノール、アントニーノ・シラグーザ。世界の主要歌劇場から人気あまたのスターで、新国立劇場には2013年以来の11年ぶり、待望の再登場です。変わらず若々しく煌めくような声で、ムスキオとの主演コンビで超絶的なテクニックを余すことなく披露し、堪能させてくれます。

エルヴィーノの元恋人で野心的なリーザを、ボリューム豊かな瑞々しいリリックな美声で歌うのは、伊藤晴(いとう・はれ)。ヒロインと異なる声の音色で、キャラクターの違いも魅力です。

『ノルマ』『清教徒』などのオペラで知られる作曲家、ベッリーニのベルカント・オペラ。指揮者は、イタリア・オペラの名演で知られるマエストロ、マウリツィオ・ベニーニです。流麗な旋律に、ロマンティックな音楽、他作品ではなかなか聴くことのない程の男声テノールの超高音など聴きどころがたっぷりです。

スペインのテアトロ・レアル(マドリード)及びバルセロナ・リセウ大劇場、イタリアのパレルモ・マッシモ劇場との共同制作で、2022年にマドリードで初演されたプロダクション。冒頭から、ヒロインがなぜ夢遊病にいたるのか、演出家バルバラ・リュックによる解釈の心理表現にフォーカスした舞踊にも惹き込まれます。世界的に活躍するイラッツェ・アンサ&イガール・バコヴィッチ振付によるダンサーたちが登場します。

2024年10月3日から、いよいよ開幕! チケット情報など詳細は、下記の公式サイトまで。

「夢遊病の女」
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/la-sonnambula/

 

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