スイスの美 チューリヒ＆ユングフラウ地方(グリンデルワルト&インターラーケン) Winter of Beauty, Switzerland Zurich and Jungfrau Region
© Zürich Tourism
Zurich チューリヒ
クラシカル＆モダンな魅力を併せ持つ街、チューリヒ。中世の魅力的な雰囲気を残しながら、最新スポットも登場している。進化し続けるアートカルチャー、いま注目のエリア、日帰りで足を延ばせる景勝地を紹介する。
Excursion
Rheinfall
ラインの滝
チューリヒ中央駅からスイス国鉄に乗って、最寄駅の「Schloss Laufen am Rheinfall（シュロス・ラウフェン・アム・ラインファル）」まで約50分。チューリヒの北部・ライン川にあり、かつて詩人ゲーテも魅了された古くからの歴史を持つ風光明媚な景勝地だ。スイスアルプスの雪解けが源で、欧州最大の水量を誇り、横幅 150m、高低差 23mもある迫力の滝だ。夏は、ボートで遊覧ができる。中世の古城であるラウフェン城にエレベーターで昇る展望台があり、名瀑の全景を一望できる。
Rheinfall
https://rheinfall.ch/en/
Wellness & Relaxation
Hürlimannbad & Spa Zürich
ヒュルリマンバート＆スパ チューリヒ
©2023 AQUA-SPA-RESORTS AG
1836年に開業し、160年の歴史を誇ったビール醸造所を再開発した注目のエリアに、2022年オープンしたスパ施設。ビール醸造にも使用されていた天然の温泉水を使用し、元々あったビール樽や土壁をデザインのモチーフに使い、古代ローマをイメージした何種類もの様式の温浴施設が深いリラクゼーションへと誘う。屋上には、街を一望できる温水のルーフトッププールがある。
©2023 AQUA-SPA-RESORTS AG
同じエリアの「B2 HOTEL」は、ブティックホテル。33,000冊以上の本が並ぶ圧巻の1階ライブラリーは、カフェやバーラウンジ、待ち合わせにも使えてお洒落で人気だ。醸造所の産業文化を知る歴史的な部屋も有する。
ライブラリー
© B2 Hotel Zürich, photo by Clara Tuma
ゲストルーム
Art
Kunsthaus Zürich
チューリヒ美術館
スイス国立博物館、ル・コルビュジェ展示館など芸術文化施設が多いチューリヒ市内の中で近年大きな話題となったのが、チューリヒ美術館だ。2021年に、建築家デイヴィッド・チッパーフィールドが手がけた新館が完成し、現在は世界屈指の芸術的至宝が集められた「ビュールレ・コレクション」が展示されている。戦争を経て、これらの作品をエミール・ゲオルク・ビュールレ氏が集めた歴史的背景は波紋を呼んでおり、それに対して、ユダヤ人の収集家が所有していた作品の出所やオーナーの変更を明らかにする来歴研究（Provenance Research）の状況を展示で示している。今後の動向にも注目が集まるチューリヒ美術館は、将来を一緒に考えたい、とコレクションを通して鑑賞者に問いを投げかける。ルノワール、モネ、ドガなど類まれなる美しい珠玉の作品群を通して、「この展示であなたは何を学んだか？」 ぜひ、実際の目で確かめて欲しい。会期は、2024年末までを予定している。
1910年に開館した本館は、巨匠のマスターピースが並ぶ。ピカソ、シャガール、レンブラント、ムンク、ジャコメッティなど、圧倒的な作品点数だ。スイスを代表する画家・ホドラーによるアルプスの風景画や、象徴主義の巨大な壁画も見ることができる。
Kunsthaus Zürich
https://www.kunsthaus.ch/en/
Sorell Hotel Seidenhof ホテル ザイデンホフ
チューリヒ市内の中心にあり、クリスマスマーケットや観光名所、美術館にもアクセスの良いスタイリッシュなブティックホテル。旧市街にも近い。アドベントシーズンには、周りのショッピングエリアの店や通りがイルミネーションで煌めく。
Useful Information
スイストラベルパス
スイス国内の主要公共交通機関(鉄道、バス、汽船、各都市交通)に有効の便利なパス。スイス全国約500カ所の美術館・博物館が無料になるほか山岳交通の半額割引などの特典もある
スイス国鉄 エクスプレス・ドア・ツー・ドア・ラゲージ
手ぶらで便利、スイス国内のホテルにスーツケースも輸送できるラゲージサービス（荷物託送）
協力 スイス政府観光局
＜Information＞
スイスの美 チューリヒ＆ユングフラウ地方(グリンデルワルト&インターラーケン)
Winter of Beauty, Switzerland Zurich and Jungfrau Region
協力
チューリヒ観光局/Zürich Tourismus
ユングフラウ鉄道グループ/Jungfraubahnen Management AG
グリンデルワルト観光局/Grindelwald Tourismus
photo & text by 鈴木陽子（Yoko Suzuki）
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE 編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。
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