イタリア・トレンティーノ地方 2億年以上前に海から誕生した、ユネスコ世界自然遺産「ドロミテ」
イタリア北東部にあるトレンティーノ地方は、雄大な美しい自然に恵まれたリゾート地。
山塊であるドロミテ(イタリア語でドロミーティ)は、2億年以上前に海から誕生したとされ、2009年にユネスコ世界自然遺産に登録されている。1日を通して変化する岩の色、巨大な岩の崖は圧倒的な景観で人々を魅了する。
ドロミテ音楽祭
この地方では、毎夏、山々を舞台に「ドロミテ音楽祭」が開催され、世界中から音楽愛好家や観光客が訪れる。
イタリア語で I Suoni delle Dolomiti(ドロミーティの音)と呼ばれて25年の歴史を誇り、過去にはチェロ奏者のマリオ・ブルネロや日本人演奏家も参加している。今年のプログラムには、マリオ・ブルネロが率いるチェロカルテットをはじめ、ジャズやクラシックの演奏家が多数参加する。詳細は、こちらに掲載されている。
トレンティーノは、自然保護やエコツーリズムなどの取り組みも盛んである。新鮮な空気を吸って壮大な景観を眺めながらの散歩やトレッキングは、約300の高山湖が集まっているこの地ならではの愉しみだ。
また、トレンティーノには、領主の居城であった「カステッロ デル ブオンコンシリオ博物館(ブオンコンシリオ城)」ほか、芸術的な遺産が数多く存在する。
イタリア環境アートの聖地とも呼ばれる屋外美術館のアルテ・セッラでは、日本人建築家・隈研吾氏の作品も展示され、森の中で芸術を愉しむことができる。
数キロ内に地中海を眺めているかのような広大な湖から氷河の光景まで愉しめ、夏・冬と季節ごとの良さがあるトレンティーノ地方。温暖な気候のガルダ湖は、ゲーテやニーチェら、ヨーロッパの偉大な文化人達に愛されてきた。
トレンティーノは、冬場はスキーリゾートとしても有名だ。この地域にあるヴァル・ディ・フィエンメも、イタリアの2026年冬季オリンピック会場の一つに選ばれている。
ミラノ、 ヴェネチア、ミュンヘンといった、主要な空港からアクセスが可能。自然が豊かで、多彩な魅力があるトレンティーノを訪れてみてはいかがだろう。
<Information>
トレンティーノ観光局HP
https://www.visittrentino.info/en
イタリア政府観光局公式HP
https://www.italia.it/en/trentino
協力:イタリア政府観光局ENIT
text by STARRing MAGAZINE 編集部