イタリア・ボローニャでパゾリーニ生誕100周年回顧展開催中
今年は、ボローニャで生まれた映画監督で脚本家のピエル・パオロ・パゾリーニの生誕100周年にあたる。その特異な作風と謎に満ちた最期などから20世紀の映画史において伝説的な存在として語られる彼の生誕100周年記念の回顧展、「Folgorazioni figurative(具象的ひらめき)」が2022年10月16日まで、ボローニャ旧市街のソットパッソ・リッツォーリ(マッジョーレ広場)で開催されている。
実際の映画のクリップに加え、多数の当時の写真や資料の展示を通じ、1961年のデビュー長編作品「アッカトーネ」から遺作となった「ソドムの市」まで、時系列に沿ってパゾリーニの映画作品の魅力に触れられる。ボローニャの街がパゾリーニの芸術感覚におよぼした影響は大きい。
イタリアの文化財・文化活動省、エミリア・ロマーニャ州、ボローニャ大学などからの協賛を受け、ボローニャ市のシネテークである、チネテカ・ディ・ボローニャが主催。
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写真 Foto:Apt Servizi
text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。