ミニスカートブームを生んだ革新的デザイナー、マリー・クワント
若い女性のための革新的なファッションを打ち出し、1960年代イギリス 発の若者文化「スウィンギング・ロンドン」を牽引したマリー・クワント。イギリスで最も親しまれるファッションデザイナーの軌跡を紹介する展覧会だ。
西洋の伝統や階級文化に縛られた旧来的な価値観とは異なる、若々しさや躍動感にあふれるデザインを世に送り出したマリー・クワントは、ミニスカートやタイツなど、今日当たり前になっているアイテムを広く浸透させたことで知られる。
1955年、ブティック「バザー」を開店し、それまで主流だったエレガントな服装とは異なる若者向けのアイテムが人気を博す。若者たちが主体的にストリート発の流行を作り出した60年代のストリートカルチャーを牽引した「スウィンギング・ロンドン」の象徴として、革新的なファッションアイテムを生み出した。
衣服から化粧品、インテリアまでのライフスタイル全般に及んだ個性的なクリエーションもさることながら、量産化時代の波に乗った世界的なブランド展開や、自らファッション アイコンとなる広報戦略もメディアに注目され、時代を先導した。1966年に輸出振興の業績で大英帝国勲章を受けた時も、帽子から靴、ドレスに至るまで自らがデザインしたアイテムをまとい、世界中の新聞の一面で取り上げられた。同年にはデイジーマークを商標登録し、現在に至るまで生産・販売のライセンス契約の要となっている。
新しい素材も積極的に扱ったレインウェアシリーズ、ウールのジャージー素材を使ったミニドレスやルームウェア、下着、そして化粧品など、デザインの対象はライフスタイル全般に及ぶようになった。
本展は、英国のヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)から到着した約100点の衣服を中心に、小物や写真資料、映像などで、1955年~75年にかけてのマリー・クワントのデザイナーとしての業績と、時代を切り開いた起業家としての歩みをたどる日本初の回顧展だ。
<Information>
マリー・クワント展
開催期間
2022/11/26(土)~ 2023/1/29(日)
※12/6(火)、1/1(日・祝) 休館
開館時間
10:00-18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
※状況により、会期・開始時間等が変更になる可能性あり
※本展は会期中すべての日程で【オンラインによる事前予約】が可能。予約方法等の詳細は下記の展覧会HPまで
会場
Bunkamura ザ・ミュージアム
主催
Bunkamura、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社
特別協賛
株式会社クラブコスメチックス、株式会社 マリークヮント コスメチックス
後援
ブリティッシュ・カウンシル、J-WAVE
お問合せ
050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_maryquant/
【オンラインによる事前予約】詳細はこちら
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_maryquant/topics/nichiji.html
最新情報はBunkamura ザ・ミュージアムHPまで
https://www.bunkamura.co.jp/museum/
text by STARRing MAGAZINE 編集部