バー「琥珀」 八坂の塔や京都の街を一望して飲む、 名バーテンダーのカクテル

京都東山の中心にある、「パーク ハイアット 京都」。4階にあるバーの「琥珀」からは、京都市街を一望できる。八坂の塔や京都タワーがライトアップされる夜の景色も美しい。

ここでは、名バーテンダー・中村晃子によるカクテルを愉しめる。「ワールドクラス2013」の国内ファイナル、「ザ・シーバス ミズナラマスターズ2015」優勝ほか、数多くのカクテルコンペティションで受賞の実績を持つ。

中村バーテンダーが、ネーミングもコンセプトもすべて考えるというカクテルは美味しく、美しい。京都の優れた食材への敬意が伺え、それぞれに唯一無二の世界観がある。

琥珀 ジントニック
季の美 青龍 | トニック | 檜

「琥珀 ジントニック」は、京都のドライジンで東山オリジナルのクラフトジン「季の美 青龍」を用いて、檜の香りづけをし、笹が添えられた一杯。錫(すず)のタンブラーで飲む。緑の京都を思わせる、飲み口はシンプルだが繊細で独特な京都らしいボタニカルが味わい深い、ここのシグネチャーカクテルだ。

 

ザ ラスト サムライ
ディクタドール20年 | ピオ チェーザレ キナート | ほうじ茶

ラムにイタリアのハーバルで薫り高いベルモットやほうじ茶を合わせ、グラスの上のグリオットチェリーに刺した刀を模したフルーツピックが、サムライを彷彿とさせる。

 

守破離 カクテル
ID591 | 抹茶 | シトラス

「守破離(しゅはり)カクテル」は、抹茶、日本酒、グレープフルーツを合わせている。日本酒「守破離」は京都伏見の松本酒造が手掛けるシリーズの一つで、パークハイアット京都オリジナル「守破離ID591」は兵庫県東条村産の山田錦を使ったもの。田んぼの場所ごとに「ID」が付けられたワインのテロワールの発想である。

 

ザ ガーデンズ
ピスコ ワカー | パッションフルーツ| 黒七味

ピスコは、チリやペルー、南米で飲まれる蒸留酒で、ブランデーの一種。ピスコ ワカーは、上質なマスカットを用いたプレミアムなピスコだ。グレープフルーツ、自家製パッションフルーツヴィネガー、卵白を合わせたサワーカクテル。仕上げに「京都嵯峨 嵐山 かみ舎楽」の黒七味を一振りしている。庭に咲く花々をイメージした表現が華やかだ。

ほか、わらび餅が付く「京都トラディション Ⅲ」は小豆を漬けこんだラム、マスカルポーネチーズに、きな粉を使用した甘めのカクテル。

「黒船ハイボール」は、日本には馴染みのなかったカクテルが旋風を巻き起こしながら定着していった様子を、アメリカ最古の蒸留所ミクターズのウィスキーを山崎の天然水ソーダで割ったハイボールで表現。生姜、梅などにシロップを加えた京都ボタニカルを合わせた、ストーリーのある一品。

 

同じ4階には、やはり窓一面に絵のように京都の街が広がる、シグネチャーレストラン「八坂」があり、伝統的なフランス料理のテクニックを駆使した鉄板料理を提供している。

清水寺など拝観の行き帰りで賑わうこのエリアは、季節それぞれの愉しみがある。宿泊とともに、「琥珀」でシグネチャーカクテルの数々と京都の景色を堪能してみては。

<Information>

パーク ハイアット 京都 
琥珀(Kohaku) 

住所:京都府京都市東山区高台寺桝屋町360 パーク ハイアット 京都 4F
TEL:075-531-1234(代)
営業時間:16:00~24:00  

 

text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。

 
 
Previous
Previous

アフタヌーン・エキシビジョン『キス(Kiss)』、クリムトの絵を表現したシャンパンジュレパフェ

Next
Next

GANMI×宝塚歌劇OG DANCE LIVE『2STEP』