アフタヌーン・エキシビジョン『キス(Kiss)』、クリムトの絵を表現したシャンパンジュレパフェ

「メズム東京、オートグラフ コレクション」の名画をモチーフにした大好評のアフタヌーンティー『アフタヌーン・エキシビジョン』の第7弾が登場。オーストリアを代表する画家グスタフ・クリムトの代表作「接吻(The Kiss)」の世界観を表現した『キス(Kiss)』を、16階のバー&ラウンジ「ウィスク」にて味わって愉しめる。

 

クリムトの過ごしたオーストリアをめぐるスイーツ&セイボリー8 種とモクテル

グスタフ・クリムトの絵画に思いを馳せながら、最初は彼が生まれ育ったウィーンをはじめとするオーストリアの食文化を表現した8種のスイーツ&セイボリーとペアリングモクテルから始まる。ウィーン文化や芸術を知り、オーストリアの美しい街並みを眺めているかのような、お菓子を通じて旅する気分を味わえる。

スイーツ&セイボリー《グーゲルフプフ(クグロフ)》《モーン スフレ》《スコーン》《クラップフェン》《リンツァートルテ》《ザルツシュタンゲン》《ザッハトルテ》《アップルシュトゥルーデル》、ペアリングモクテル2種

例えば、《モーン スフレ》は、オーストリア人が好むケシの実を混ぜ合わせたスフレ。《スコーン》は、オーストリアで家庭料理の食材として親しまれているジャガイモをあえて使用したスコーン。塩味もちょうどよく、素朴な味わいに現地の家の温かな雰囲気を感じる。《ザルツシュタンゲン》は、オーストリア発祥の食べごたえのある美味しいパン で、シャキシャキのアスパラガスと肉厚のベーコンを挟んでいる。《ザッハトルテ》は、ウィーンの代名詞とも言えるケーキ。甘味も上品でチョコレート生地に最高級のヴァローナチョコを使用している。

国の伝統的なお菓子の《グーゲルフプフ(クグロフ)》から始まり、冬の名物を感じさせるシナモンを効かせたスイーツなども入れて、今の季節にもぴったり。順番や素材にもこだわったセイボリーの数々には発祥の歴史的考察も含まれ、豊かな気分になれる。

ペアリングモクテルの2杯は、白ワインと赤ワインをイメージしている。赤はスパイシーな味わいもあり、ドイツやオーストリアで親しまれ、寒い季節の広場で飲むグリューワインを思わせる。

 

クリムトの「接吻」をモチーフにしたシャンパンジュレパフェ

特筆は、あの有名な絵画の世界観を、モエ・エ・シャンドンをふんだんに用いたシャンパンジュレのパフェだ。

クリムトの代表作「接吻(The Kiss)」は、世紀末に描かれた作品。まるで光が当たっているかのように、後ろには金箔を使ったレモンチュイール。絵画の煌びやかで恍惚とする世界を想像させる贅沢なパフェは、シャンパンのモエ・エ・シャンドン モエ・アンペリアルを使用したジュレがふんだんに入っている大人向けのパフェだ。チョコレート、赤スグリの飾りで、男女それぞれが身に纏う衣装を表現。背の高いグラスパフェは味わいもリッチで、キャラメルチョコレートやレモンクリーム、下層部には爽やかな甘さの青リンゴクリームやリンゴのお酒のカルヴァドスをアクセントにしたガナッシュで構成されている。

『アフタヌーン・エキシビジョン』という名の通り、まるで午後のアート鑑賞のように、作品の世界観に浸るひととき。制作は約4ヶ月。クリエイティブディレクター、キュリナリーアーティスト、ミクソロジストのクリエイター達が創り上げた世界をぜひ味わってみて。

<Information>

メズム東京、オートグラフ コレクション 
アフタヌーン・エキシビジョン『キス(Kiss)』

場所:バー&ラウンジ「ウィスク」(「メズム東京、オートグラフ コレクション」16階)
期間:開催中~2023年3月31日(金)の平日 ※1日20食限定
時間:14:00~ / 14:30~ / 15:00~
料金:5,600円 (税・サービス料込)
予約・問合せTEL:03-5777-1112(直通)※予約は前日17時まで

注意事項、詳細は下記公式サイトまで。
https://www.mesm.jp/restaurant/whisk.html 

 

text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。

 
 
Previous
Previous

松任谷由実(ユーミン)の魅力を体感する展覧会、「YUMING MUSEUM」(ユーミン・ミュージアム)

Next
Next

バー「琥珀」 八坂の塔や京都の街を一望して飲む、 名バーテンダーのカクテル