松任谷由実(ユーミン)の魅力を体感する展覧会、「YUMING MUSEUM」(ユーミン・ミュージアム)
2022年にデビュー50周年の節目を迎えた松任谷由実(ユーミン)の魅力を体感する展覧会、「YUMING MUSEUM」(ユーミン・ミュージアム)が開催中だ。
ユーミンからのメッセージ
シンガーソングライターとしては、多岐にわたる膨大な仕事量だったと、 我ながら驚いています。
人生ここらで整理整頓しなくちゃ、データが重すぎて先に進めない。
そんなとき持ち上がったこの展覧会の企画。
数々の資料やアイテムで、活動の時代、時代を、立体的に再現しました。
“ユーミン自らの謎”を解き明かす旅に、どうぞお付き合いください。
松任谷由実
エントランスには、書き直された跡もある手書きの歌詞、曲の譜面、コード進行のメモなどの複製を100点以上散りばめている。ユーミンの詞や曲のインスピレーションから、物語が音の粒になって舞い上がるような世界観だ。過去最大規模の展覧会からは、ユーミンの創作の秘密の一端が解き明かされている。
また、一人の人間として、松任谷由実として活動する以前の貴重な「荒井由美」としての姿も公開。1976年に撮影された生まれ育った八王子の実家での写真、当時の部屋を再現した展示も。学生時代に約1時間の電車通学の間に読んでいた本、美大への進学を志していたスケッチやデッサンが残されたクロッキー帳などを通して、高校生時代に創作したファーストアルバム『ひこうき雲』の構想もうかがえる。
数々の伝説的なツアーで知られるユーミン。展覧会では、「深海の街」ツアーの巨大なセットの一部や、コンサートの衣装を実際に間近で見ることができる。
音声ガイドは、ユーミン自身が一緒に歩いてくれるように、展示ナビゲーターとして本人が解説。さらにスペシャル企画として、JUJU、YOASOBI、YUKI、玉ノ井親方(元大関・栃東)、羽生結弦、ビートたけし、リリー・フランキーなど各界の著名人がユーミンに向けたメッセージとリクエスト曲を「私のYUMING STORY」として、紹介している。
展覧会キービジュアルをはじめとしたグラフィック・デザインは、ユーミンと親交が深く、「POP CLASSICO」(2013年)、「宇宙図書館」(2016年)「深海の街」(2020年)と3つのアルバムのアートワークも手がけたアートディレクターの森本千絵氏(goen°)が担当している。
ある日、ユーミン直筆の譜面に、音符のようなユーミンを描きました。
本当はそれは撮影するためのスケッチでしたが、絵のままでYUMING MUSEUMのビジュアルとなりました。
ユーミンの譜面から、物語が音の粒となって舞い上がるかのように、
こんどは私たちが50年を祝い、共にYUMING MUSEUMという譜面を描き、未来に放つ羅針盤となれたら。
森本千絵(goen°)
ユーミンが育った東京の街を見渡す海抜250mの大パノラマ空間とともに、ユーミンの魅力に出会うことができる特別な展覧会だ。
<Information>
YUMING MUSEUM(ユーミン・ミュージアム)
50th Anniversary Exhibition of Yumi Matsutoya “YUMING MUSEUM”
会期:2022年12月8日(木)〜 2023年2月26日(日) 開催中
会場:東京シティビュー (東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52 階)
詳細は公式サイトまで
【展覧会公式サイト】 https://yumingmuseum.jp
text by STARRing MAGAZINE 編集部