ミシュランシェフ監修のイタリア料理、フランス・パリを代表するパティスリーのスイーツが愉しめる京都・烏丸御池の「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都」

イタリア料理「Sincronia di Shinji Harada」

 

「サダハル・アオキ・パリ 烏丸御池店」による、アフタヌーントランク

「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都」は、2022年4月にロイヤルパークホテルズの「THE」シリーズのフラッグシップブランドとしてオープンした。ホテルは、京都の烏丸御池駅から徒歩約2分の場所に位置し、二条城や京都御所も近く、京都観光の拠点としても絶好のホテルだ。

ホテル1階には、洗練された美食を提供するイタリア料理「Sincronia di Shinji Harada(シンクロニア ディ シンジハラダ)」、パティスリー「サダハル・アオキ・パリ 烏丸御池店」がある。

 

イタリア料理「Sincronia di Shinji Harada」

「Sincronia di Shinji Harada」は、東京・銀座のリストランテ「アロマフレスカ」のオーナーシェフ・原田慎次氏が手がけるレストラン。味わい、色彩、香りなど五感で感じるような料理の魅力はそのままに、素材や味にこだわっている。名前には、東京と京都、伝統とコンテンポラリーを同調(シンクロ)させ、さらに新しい料理を提供する想いが込められている。

レストランの食事付き宿泊プランや、店では気軽に愉しめるランチコースもある。内容は、最初の一口、前菜、パスタ、リゾット、ドルチェ、カッフェの内容だ。

最初の一口は、稚鮎(ちあゆ)のフリット。取材時期5月の旬の魚を使った、イタリア料理らしさと京都らしさも感じさせる一口サイズの突き出し(お通し)だ。

前菜のカルパッチョは、メジマグロ。味付けに日向夏、セルフィーユなどのハーブを加えている。メジマグロは、小ぶりで脂ののりがよく、ジューシーな柑橘の果汁と合わせてさっぱりとして軽やかな食感。スパークリング、白、ロゼのワインとも相性がよく、スターターとしてお酒も食も進む美味しい一皿だ。

東京の「アロマフレスカ」でも人気のある原田シェフの定番のパスタが、ここ京都でも食べられる。本来であれば豚挽肉で作るミートソースを、山形産「金華豚」の豚バラ肉を使い、脂の甘みを溶け込ませた一皿。旨味があり、ボリューム十分だ。

パスタの後は、季節のリゾット。5月は旬の空豆をメインにした緑色が爽やかなリゾットで、原田シェフが特別に作ってもらっている尾瀬豚のベーコンがコクを加え、菜の花のほろ苦さもあり、絶妙なバランス。食事の締めとして、お腹も満たされる、優しい味わいだ。

ミシュランシェフ、原田慎次シェフが手がける朝食

原田慎次シェフが朝食を手がけるのは、こちらが初めて。ここ「Sincronia di Shinji Harada」でしか食べられない。メイン料理を、「朝パスタ」「御飯と豚汁」「ズッパ」の3種類から選ぶ。

豚汁

朝パスタ

「豚汁」には、山形産「金華豚」の豚バラ肉を使用したミートソースを溶け込ませている。イタリア料理を日本の朝食メニューとして工夫を凝らした一品で、ごはんと一緒に提供される。「朝パスタ」は、軽く仕上げた、季節の食材を使ったパスタ。他にも、野菜を中心とした体の中から温めるスープ「ズッパ」がある。

そして、シェフならではの解釈を加えた朝食には、6種類の小鉢が並ぶ。焼き魚、イタリア料理で「カルトッチョ」と呼ばれる穴子を蒸した包み焼きや、手羽元を使ったインブロード、出汁が効いた洋風茶碗蒸し、旨味がしっかりした尾瀬豚のベーコン、カラスミをソースに混ぜ込んだ野菜のバーニャカウダといった料理の数々。デザートは、濃厚な牛乳を使用した白いプリンの「ビアンコマンジャーレ」だ。

大きなガラス窓から、陽射しが差し込む明るいレストラン


パティスリー「サダハル・アオキ・パリ 烏丸御池店」

パティスリー「サダハル・アオキ・パリ 烏丸御池店」は、フランス・パリのパティスリーとして活躍している青木定治氏のスイーツの店で、定番のマカロンをはじめ、ここ烏丸御池店の限定商品もショーケースに並ぶ。

 

宿泊者用ラウンジ「アイコニックラウンジ」

宿泊客が無料で利用できる「アイコニックラウンジ」でも、「サダハル・アオキ・パリ」のスイーツを愉しむことができる。

扉を開けてスイーツをいただく“アフタヌーントランク”のスタイルで、和紅茶などのドリンクと共に、京都の街を眺めながら午後のひとときを満喫できる。マカロン、カヌレ、マドレーヌ、店で人気の定番「バンブー」や「サヤ」などのケーキがカラフルに並び、トランクからプレートを出して和菓子のようにいただく。

アフタヌーントランク

カクテルタイムには、「Sincronia di Shinji Harada」のアペタイザーが提供される。写真は、薄い揚げパンに生ハムのハモンセラーノを添えた「ニョッコフリット」、新タマネギの冷製スープ「ズッパ」、パルミジャーノレッジャーノチーズのクロッカンテをのせた「セロリのムース」。この他、フィンガーフードやアルコールを含むドリンクが用意される。

揺らめくファイヤーピットに心が落ち着く、随所にアートが飾られたラウンジ

*提供内容は、季節・仕入れ状況によって変更

五感を刺激するメディテーションルーム

2階のメディテーションルームはユニークだ。ミストに包まれた「blank(ブランク)」、ほのかな灯りがゆらぐ中でお茶を楽しむ「tea(ティー)」という2つの空間で、非日常体験を提供する。

「tea」

「blank」

blank
霧に包まれて、頭を休め脳に余白をつくるメディテーションルーム。幾重にも重ねられた多彩な音が響く色の光が移ろう空間で、冷んやりとしたミストの中に佇み、「脳に余白(blank)をつくるメディテーション・モード」へ。スマホやPCなどによるデジタル・デトックスをし、おぼろげな空間にしばらくいると、目も頭も休まるのが感じられる。

tea
ほの暗い空間で、視覚からの情報を減らし、嗅覚に集中するメディテーションルーム。自身でお茶を淹れ、香りに意識を向ける。「半発酵ほうじ茶」「アールグレイ煎茶」という、より香りと味わいに集中ができる2種類のお茶が用意されている。お茶を淹れながら嗅覚を刺激し、意識を再構築する瞑想体験だ。

京都の街を望む客室で、五感を刺激する

全125室の客室は、シンプルで洗練されたデザイン。京都の御池通を望むデラックスルームは、落ち着いた雰囲気の室内。バスルームを、京都の路地をイメージした格子状の戸で完全に間仕切りすることもでき、プライバシーにも配慮している。

デラックス ツイン

客室でも、TVメニューのメディテーションガイダンス(約13分)に従って、座ったり、ベッドの上に横になったり、リラックスした姿勢で「インルーム セント メディテーション」が体験できる。室内には、古来より瞑想に用いられてきた香りのアロマオイルが用意されているので手元につけて、自由にリラックスした姿勢で行える。

 

バー「THE BAR」

ホテルのエントランスを入ると、高さ7mの吹き抜けロビー内の奥に、「THE BAR」がある。夕方から深夜近くまで開いているバーは、食前に軽く一杯、ゆったりとくつろぎながら就寝前に食後の一杯、と気分に応じてカクテルを愉しめる。地元・京都や国産のウイスキー、フルーツを使った多彩なカクテルを提供している。

通年人気のジンフィズは、珍しい和柄のイタリア産FERRARIのスパークリングワイングラスで提供してもらった。好みをリクエストすると、お酒の知識が豊富なバーデンダーが、洗練された雰囲気の中で美味しいカクテルを作ってくれる。

(左から)「京都ジン」のジンフィズ、「若紫」、「THE」

クラフトジン「京都ジン」を使ったジンフィズは、ニッキや抹茶が入った甘みのある爽快な味わいで、花椒(ホワジャオ)を使ったピリッとしたスパイシーな後味が残る。「京都ジン」のボトルの表ラベルには、西陣織が使われている。バーデンダーがシェイカーを振り提供するジンフィズは、ボタニカル由来のクラフトジンの味が、より感じられる。

「若紫」は、源氏物語からインスピレーションを得て創作したカクテル。幼少の若紫が、成長して紫の上になるストーリーを色合いの変化で表現。3層の中に紫が蘇るという漢字の「紫蘇」リキュールを用いて、混ぜると鮮やかな赤紫になり、味わいが変わる部分と掛けている。味わいだけでなく、視覚でも愉しめる一杯だ。

シグネチャーカクテルである「THE」は、京都のホテルでゲストを迎える“エントランス”のようなイメージをして創作されたカクテル。和の素材を用いて作られた「ドーバー和酒」の「抹茶」リキュールを使用し、京都らしさを演出している。

ダイニングの魅力もあり、現代の活気ある街の空気感を感じさせてくれる、五感で京都を愉しむホテルだ。

 

<Information>

ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都
https://www.royalparkhotels.co.jp/ic/kyoto/

京都市中京区船屋町420(京都市営地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩約2分)
TEL:075-241-1110

イタリア料理「Sincronia di Shinji Harada」
https://www.royalparkhotels.co.jp/ic/kyoto/dining/sincronia/

パティスリー「サダハル・アオキ・パリ 烏丸御池店」
https://www.royalparkhotels.co.jp/ic/kyoto/dining/sadaharuaoki/

 

photo by 竹崎恵子(Keiko Takezaki)
旅&ライフスタイルをメインに、雑誌、PR誌等幅広い分野で活動中。海外は25ヵ国以上を撮影。

text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。

 
 
 

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