新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』、古代インドが舞台の異国情緒溢れるグランドバレエ

古代インドを舞台にした、エキゾチックでドラマティックな傑作バレエ『ラ・バヤデール』。

新国立劇場では、2000年に牧阿佐美舞踊芸術監督の改訂振付第1作として新制作され、古典バレエの様式美を存分に堪能できる演出、スピード感あふれるスペクタクルな舞台展開、豪華でオリエンタルな深い色彩の舞台美術によって、大成功をおさめた。

夢の場の群舞など古典バレエならではの美しさはもちろん、登場人物たちが織り成すドラマも見どころだ。

見どころ

【異国情緒溢れるグランドバレエ】
古代インドを舞台にしたオリエンタルな雰囲気を併せ持つ古典バレエの傑作、『ラ・バヤデール』。牧阿佐美版では古典バレエの様式美を存分に堪能できる演出でありながら、スピード感あふれるスペクタクルな舞台展開で評価を得ている。物語の最後に寺院が轟音とともに崩壊し、その廃墟の中をニキヤとソロルが共に天に昇って行くシーンは、牧阿佐美版ならではの解釈と息を呑むような美しさだ。

【ドラマティックなストーリー展開】
恋人の裏切り、身分の壁、そして陰謀…おとぎ話を題材としたバレエとは違った、複雑な人間ドラマも魅力のひとつ。清楚で内に秘めた強さを 持つ舞姫ニキヤ、その恋人で王に仕える戦士ソロル、ソロルを慕う王の娘ガムザッティ、ニキヤを憎からず思う大僧正など、それぞれのダンサーがどのようにキャラクターを演じるかに注目。

【コール・ド・バレエの美しさ】
ソロルの夢の世界である「影の王国」の場面で、白い衣裳のコール・ド・バレエが一人ずつ3段の九十九折スロープをゆっくりと舞い降りる様子は、幻想的な美しさに満ちている。新国立劇場バレエ団が誇る、一糸乱れぬコール・ド・バレエは圧巻の美しさだ。

2019年公演より
撮影:瀬戸秀美

<Information>

2023/2024 シーズン
『ラ・バヤデール』 La Bayadère

芸術監督:吉田 都
振付:マリウス・プティパ
演出・改訂振付:牧 阿佐美
音楽:レオン・ミンクス
編曲:ジョン・ランチベリー
美術・衣裳:アリステア・リヴィングストン
照明:アリステア・リヴィングストン/磯野 睦

指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

出演:新国立劇場バレエ団

協賛:ヴァン クリーフ&アーペル

【公演日程】
2024年
4月27日(土)  14:00
4月28日(日)  13:00 / 18:30
4月29日(月・祝) 14:00
5月3日(金・祝)  14:00
5月4日(土・祝)  13:00 / 18:30
5月5日(日・祝)  14:00

会場・新国立劇場 オペラパレス

チケット料金詳細、最新情報は公式サイトまで
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/labayadere/

 

text by STARRing MAGAZINE 編集部

 

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