【体験】かつてないイマーシブシアター「真夜中の晩餐会〜Secret of Gilbert's Castle」

画像提供:イマーシブ・フォート東京

 

イマーシブ・フォート東京に、豪華でミステリアスな19世紀のフランスの貴族の世界——その“光と影”を最前列で目撃する、かつてないイマーシブシアターが登場した。

貴族の晩餐会に招かれた一人の人物として物語に深く入り込むことで、これまでにない没入体験。中盤では、劇中の1幕として演出されたディナーコースが提供され、物語と連動した五感で愉しむ体験になっている。

“真夜中の晩餐会”は、煌びやかなシャンデリア、燭台の揺れる灯りが照らす優雅な会場で、華やかで格式ある晩餐会を演出。また、舞台は貴族の住む邸宅内にとどまらない。礼拝堂や理髪店、雑貨屋など、街の様⼦も再現される。ゲストは、その時代に⽣きているかのような感覚で、時を超えてその世界に迷い込んだかのような没入体験をする。

ジルベール邸で開かれる“真夜中の晩餐会”の招待状がゲストに渡されるところから、体験は始まる。招待状には、ゲストそれぞれの役名や登場人物との関係性といった物語上の設定が記されていて、登場人物から名前で呼びかけられることもあり、役柄に応じた会話が交わされるなど自分だけの物語が生まれる。

画像:真夜中の晩餐会~Secret of Gilbert's Castle 
©️イマーシブ・フォート東京


【体験記】4/24 プレビュー
「真夜中の晩餐会〜Secret of Gilbert's Castle」

“真夜中の晩餐会” への招待状

ジルベール氏の娘ソフィと、その婚約者を紹介する真夜中の披露宴に参加者のゲストは招かれることになる。招待状を渡されて開封したら、名前を覚えて役柄の設定を理解しておくと愉しい体験ができる。自分から物語に自ら入り込むことによって、登場人物から名前で話しかけられても会話が膨らみ、濃密に世界観に入り込めるイマーシブ体験ができる。

体験人数は最大50名限定/回、体験時間は120分。チケット価格は24,800円でディナーコース付きという、かつてない体験の世界観。登場人物キャラクターも25人にのぼり、さらにゲストに役が与えられている壮大なエンタテインメント。至近距離以上のゼロ距離で、キャストが目の前を通り息遣いも感じられ、時には肩に手を置かれたりすることもある。

ジルベール邸の晩餐への参加が許される、招待状の封筒。中身は読む人に知らされる

晩餐会の様子。歴史的な邸宅の雰囲気に満ちている

濃厚なデザート。料理や飲み物も、物語の一部

4/24 プレビューにて撮影


19世紀フランス貴族の晩餐会に没入

本当に貴族のお祝いの場に招かれたようにスパークリングワインで乾杯し(ノンアルコールも選べる)、前菜、肉または魚のメイン料理、デザートと料理が続く。晩餐のテーブルでは登場人物のキャラクターがさりげなく近くに席にいて、あるいは来て話しかけられ、ゲストは招待状に書かれた人物として会話する。素敵な食事のひとときを過ごしたり、コースが終わったあとはダンスを登場人物と共に愉しんだり、役によっては令嬢ソフィにまつわる思い出話を一緒に語ったりもする。もはや、それは晩餐会に招かれて交流するリアルなソサエティ。だんだん自分も与えられた役に馴染んできて、この時代に生きているかのような不思議な気分になる。

エリアは広大な2フロアで、邸宅や古いヨーロッパの街を自由に散策する時間もある。本作は、フランスの貴族の“光”と“闇”。闇とは何か? 令嬢ソフィを巡って交錯する物語が展開し、さまざまな怪しい登場人物も現れる。ゲストには招待された最初から次第にいろいろな手がかりが示され、遂には貴族の優雅な⽣活の裏に隠された秘密を⽬撃する。

作品の世界観を守るため、核心の部分は言えず、全貌は体験しないと分からない。

何度来ても「予定不調和の非日常体験」があるイマーシブシアター。予測不可能なその場限りの参加体験や感情を揺さぶるドラマが無数に存在し、非日常的な世界観の中で次第に謎が解き明かされていく。

クリエイティブ・ディレクター
興山友恵
 
「貴族の世界に浸っていただけるような光の部分の中に潜む、闇のシーンを魅力的な登場人物たちがゼロ距離でお芝居を届けます。たった120分、されど120分という長くて短い体験を、隅々まで味わっていただければと思います」(4/24 登壇 *コメント抜粋)


より濃密でリッチなイマーシブ体験ができるエンタテインメント施設に進化した、
「イマーシブ・フォート東京」

イマーシブ体験とは?

イマーシブシアター(体験型演劇)とは、観客自身が物語の世界に“入り込む”没入型エンターテインメント。
舞台は劇場にとどまらず、街からホテルやまで。決まった席はなく、あなたは自由に歩き回り、登場人物を追い、選んだ道によって物語の断片を拾い集めていきます。演者との距離はゼロ。時に目を合わせ、時に手を取られ、物語はあなたを試すように揺さぶってくる——。

ニューヨークやロンドンで話題を呼んだこの体験は、演劇とアート、謎解き、サスペンス、そして映画的な没入感が融合した“感情が震える”新感覚エンターテインメント。物語が終わったあとも、心に残るのは“観た記憶”ではなく“体験した記憶”。その余韻は、現実の世界を少しだけ違って見せてくれるかもしれない。

関連記事
イマーシブ・フォート東京「ザ・シャーロック~ジェームズ・モリアーティの逆襲」

 

text by STARRing MAGAZINE 編集部

 

【SNS】 STARRing MAGAZINE

ジャンルレス・エンタテインメントを愉しむ。
オフィシャルインスタグラムをフォロー!

Previous
Previous

大阪・関西万博が開幕、スイスパビリオンでハイジと共に巡るスイスの旅 Swiss Pavilion EXPO 2025 OSAKA, KANSAI, JAPAN 

Next
Next

オペラ歌手・脇園彩にインタビュー! 新たな境地で歌う、新国立劇場オペラ『セビリアの理髪師』ヒロインのロジーナ役