東京バレエ団プリンシパル・秋山瑛にインタビュー! 演出/振付ウィル・タケットが物語を紡ぐ舞台『イノック・アーデン』でアニー役を生きる


秋山瑛さんの目指すダンサー像

昨年は芸術選奨文部科学大臣賞新人賞を受賞、ブノワ舞踊賞2024最優秀女性ダンサー賞にノミネートされるなど、ますます輝きを見せる存在の秋山さん。本作も含めてコラボレーションにも、意欲的な印象です。今後、目指すダンサー像は?

クラシックバレエから始めて、振付を習って踊ることをずっと続けてきました。コンテンポラリー作品などで初めて創作するとなったときに、その動きは何だろうと身体がびっくりする感覚で、最初は苦手でした。でも、いろいろな経験をしていくうちに面白いと思えるようになりました。様々な分野の方々との出会いがあって、新しいことを沢山教えて頂き、自分自身の知らない世界がどんどん見えてきました。

さらに、それが自分のクラシックの踊りにも繋がるようになり、すべては繋がっていると最近思うんです。こういうイメージというものがなく、何にでもなれるようなダンサーになれたらいいなと思っています。


『イノック・アーデン』の共演者について

東京バレエ団から、生方隆之介(うぶかた・りゅうのすけ)さん、南江祐生(なんえ・ゆうき)さんが、ご出演。実際に、一緒に稽古してみた感触はいかがでしょう。

隆之介くんと祐生くんは、普段から仲良くさせてもらっているので幼馴染という設定に違和感がなく、心の距離が近いので、とてもやりやすい面があります。踊りはもちろん、演じる上で二人とも本当に素敵なダンサーです。こういう風に、長い時間を一緒に舞台の上で役を生きるのは初めてなので、二人の新しい顔が沢山見られて嬉しいです。毎日、沢山の刺激を受けています。

生方さんがフィリップ役、南江さんがイノック役ですね。

隆ちゃんは、「フィリップっぽい、俺は」と自分で言っていました(笑)。

まだお稽古の序盤とのことですが、俳優の田代万里生さんと中嶋朋子さんについて、共演のお気持ちは?

お二人が読んでくださることで感情を揺さぶられ、すでに自分だけでは出せないような踊りや表現が引き出されていると思います。お二人が語ると感情のすべてがそこにあり、本当に凄いと圧倒されています。

「言葉が旋律に、音と身体が言葉に」は、作品の企画書にあった印象的な言葉です。本当に贅沢な舞台だと思います。

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「この舞台は本当に面白いので、是非観にいらしてください!」と、最後に語った秋山さん。作品に手応えを感じている雰囲気が伝わってきた。貴重なコラボレーションの機会を、ぜひ実際に劇場で!

取材エピソードの編集後記は、こちら

<Information>

『イノック・アーデン』

日程 2025年3月7日~16日 
会場:新国立劇場 小劇場

原作 アルフレッド・テニスン 
作曲 リヒャルト・シュトラウス 
翻訳 原田宗典

演出・振付 ウィル・タケット 
音楽監修 アンディ・マッセイ 
美術・映像 ニナ・ダン  

出演:
田代万里生 中嶋朋子/
秋山瑛 生方隆之介 南江祐生(東京バレエ団) 
演奏 櫻澤弘子

公式サイト
https://tspnet.co.jp/whats-ons/enoch/

協力 公益財団法人日本舞台芸術振興会 
企画製作:tsp Inc.

 

衣裳提供:チャコット株式会社 キャミソールレオタード
問い合わせ先 0120-155-653

ヘアメイク:石川ユウキ(Three PEACE)

 

photo by 山崎あゆみ(Ayumi Yamazaki)http://ayumiyamazaki.com/
東京を拠点に建築、旅、人物と幅広いジャンルを撮影。

text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE 編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。

 
 
 

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